アルザス, ワイナリー

クンツ・バー

特徴・ポイント

アルザス地方、ユースレン・レ・シャトーに位置する、家族経営の名門ドメーヌであるクンツ・バー(Kuentz-Bas)。アルザス地方名産のリースリングをはじめとするアルザスワインを製造し、ワイン版ミシュランとも言われる評価本『ル・クラスマン』でも高評価を得ている。

ワインづくりのこだわり

アルザス地方の恵まれた環境で育まれたぶどうを使用し、この地のテロワールを生かしたワインづくりを続けている。

代表的なワイン

クンツ・バー リースリング キュヴェ・トラディション

柑橘系のアロマに、バルサミコやミネラル感を感じられる複雑さを持つ。さわやかで豊かな果実味の辛口白ワインだ。

クンツ・バー シルヴァネール キュヴェ・トラディション

白い花や柑橘系、ドライアプリコットの香りを感じるフレッシュさが特徴。アルザス地方で気軽に楽しまれている、バランスの良いワインである。

クンツ・バー ピノ・グリ トラディション

アルザス地方で栽培されている白ぶどう「ピノ・グリ」を使用。華やかさとフレッシュさのバランスが良く、スモーキーなトースト香にバニラと蜂蜜のブリオッシュのような強い香りが印象的。シルヴァーナーやピノ・ブランを使用した白ワインもラインナップされている。

ワイナリーの歴史

クンツ・バーの本拠地は、アルザス地方コルマール市南西にあるユースレン・レ・シャトーにある。この地の公文書に1795年からワインづくりが始まったと記されているほど、クンツ家の歴史は長い。現在も使われているワインセラーは1894年、クンツ家とバー家が合併しクンツ・バーの名が生まれた時に建設されたものである。

第二次世界大戦後に見事に復興を果たしたクンツ・バーはセラーを増築、新たなボトリング設備も導入する。1954年には12haのぶどう畑を取得。2003年までアルザスワインを世界中に広めるべくブランディングを続けた。

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2004年、クンツ・バーは同じアルザスワインのドメーヌであるジャン・バティスト・アダムに買収されるが、クンツ・バーの持つエレガントさは現在もそのまま引き継がれている。また、一層の品質向上と本来あるべきワインの姿を目指し、10haほどの畑をバイオダイナミック製法に移行。長く続く伝統とアルザスの自然をリスペクトしながら、クンツ・バーは安定した高品質のワインづくりを進めている。

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